ブルガリ・アウトレットで腕時計を探してみた!セルペンティとオクトのススメ!

お正月に御殿場アウトレットに行ったついでに、ブルガリの店舗に立ち寄って時計を見てきました。
 
ブルガリの時計といえば誰もが認める高級時計なのですが、「古代ローマをコンセプトとした独特なデザイン」と「ジュエラーならでは巧みな宝石使い」が特に有名です。
 
今回はアウトレットで見かけたブルガリの時計とその魅力を紹介してみたいと思います。
 
 
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ブルガリについてザックリ解説!

時計の前にまずブルガリという会社を簡単に説明しますね。
 
ブルガリ(BVLGARI)」はギリシャ生まれのイタリア人銀細工職人「ソティリオ・ブルガリ」さんが、1884年にローマで創業した高級宝飾品ブランド。美しい銀装飾で人気を博したブルガリは、やがてハイジュエリーや金細工へと手を広げ、ハリウッドスターら著名人にも愛されるなど世界的な認知を獲得する大成功を収めました。現在では腕時計や香水・皮革製品なども手掛けるファッションブランドへと発展し、イタリアを代表するブランドとして世界五大ジュエラー(宝石商)の一角に数えられています。2011年には世界最大のファッショングループ・LMMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下に入りました。
 
そんなローマを拠点とする「ブルガリ」のコンセプトは「古代ローマのオマージュ」。古代ギリシャ・ローマに着想を得た英知と永遠を象徴する「」や、古代ローマ様式の特徴である「八角型」・「円柱」そして「古代ローマのコイン」など、流行とは一線を画すローマならではの独自スタイルにこだわったデザインで、世界的な人気を獲得しています。
 
 
 
 

アウトレットでセルペンティとブルガリ・ブルガリを売ってた!

ブルガリの店内に入ってみると、店員さんに「いらっしゃいませ。ブオンジョールノ(こんにちは)。」と声をかけられました。イタリアのアイデンティティを大切にされておられるのですね。
 
ショーケースに展示されていた時計は全部で10点ほど。メンズの「ブルガリ・ブルガリ」が1つある以外は全てレディースで、確認できたのは「ブルガリ・ブルガリ」と「セルペンティ」。アウトレットなので最新のものはなく、お値段はだいたいブルガリ・ブルガリが50万円台で、セルペンティが80万円台といったところ。1つだけ貴金属を使ったモデルが置いてあり200万円程しましたが、基本的には売れ残りが回ってくるところなので、品揃えは多くありませんでした。
 
 
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実は時計のマニファクチュールだったブルガリ!

あくまでブルガリの本業はジュエラー(宝石商)なのですが、1970年代には時計業界にも参入しています。イタリアの会社ではありますが、時計の製造部門をスイスに設立したことでブルガリの時計の品質と性能は高まり、文字盤6時の位置には「SWISS MAID(スイスメイド)」も表記(スイス国内で作られ原材料の8割がスイス製が条件)されるようになりました。
 
2000年には世界的な時計師が創業した会社として知られる「ジェラルド・ジェンタ」や「ダニエル・ロート」を傘下におさめ、製造技術の飛躍的な向上と意匠の洗練を図ります。
 
次々に部品メーカーなどを傘下に収めていってブルガリは、時計業界では実現するのが非常に難しいとされる自社一貫生産体制(マニファクチュール)までも構築し、2010年には初の自社製ムーブメントを搭載した「ソティリオ・ブルガリ」を発表。「時計メーカー宣言」も行い、今では屈指の技術力を誇る一流時計メーカーと目される存在になりました。
 
 
 
 

「ブルガリ・ブルガリ」!

ブルガリ・ブルガリ」というのは、そのブルガリが1977 年に手掛けた初期の腕時計。これは皇帝の彫像がその権威を称えた文字の刻印で囲まれている「古代ローマのコイン」と、「ローマ寺院の荘厳な大理石円柱」に着想を得たものとされています。
 
 
まさに「古代ローマのオマージュ」ですね。大絶賛されたこの時計は誰もが知るモチーフとなり、ブルガリを象徴するアイコンとなりました。なお古代ローマのアルファベットでは「J」「W」「U」がなく、小文字もなかったため「BVLGARI」と表記しているそうです。
 
HPによると税込正規価格は、アルミニウム・モデルであれば40万円台から、ステンレス・モデルであれば概ね50万円台(レディースはクォーツで40万円台から)から、となっています。
 
 
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「セルペンティ」!

一方「セルペーンティ(serpenti)」というのはイタリア語で「」のことですが、正確には「serpente(セルペーン・蛇単数形)」の複数形(蛇たち)を表します(イタリア語はローマ字読みにかなり近いですがアクセント箇所を長く発音するというルールがあります)。古代ギリシャの時代から「」は、英知・再生・生命の象徴として人々に崇められてきました。しなやかな曲線と官能的な魅力を表現したこの蛇のモチーフは、1940年代の誕生以来ブルガリのアイコンとして世界中の女性に愛され続けています。なおセルペンティの時計はレディース専用でムーブメントはクォーツです。
 
 
この「セルペンティ」シリーズはジュエリーの使い方が独特で、蛇のフェイスを縁取るようにケースの両サイドにダイヤモンドをあしらっています。他の時計屋さんではなかなか見られません。さすがジュエラーさんですね。
 
HPによるとこの「セルペンティ」シリーズの税込正規価格はステンレスケースでジュエリーなしなら60万円台から、ジュエリーモデルであれば100万円前後から、というのが相場のようです。アウトレットではこのジュエリーモデルが80万円前後で販売されていました。
 
 
このように蛇のように腕に巻きつける独特なバンドは「トゥボガス(tubogas)」と呼ばれるもの。これは「ガス管」などを意味するイタリア語になります。蛇の胴体のような丸みのある管状のデザインが特徴で、その名の通り1920年代以降に使用された「ガス管」の形状に着想を得ているそうです。
 
ですがアウトレットに置いてあったのは、革バンドタイプとステンレスバンドタイプ(セドゥットーリ)のみ。店員さんに伺ってみると「セルペンティ・トゥボガス」はなかなかアウトレットには回ってこないそうです。やっぱり人気があるみたいですね。
 
この「セルペンティ・トゥボガス」の税込正規価格は、ステンレスタイプでジュエリーなしなら大体80万円台から、ジュエリータイプになると110万円台から、といったところになるようです。
 
なお「セドゥットーリ(seduttori)」というのは「誘惑する人・魅惑」などを意味するイタリア語(こちらも複数形)。蛇の鱗にインスパイアされたヘキサゴナルパターンのブレスレットが特徴です。
 
 
 
 
 

期待していたけどなかった「オクト」!

今回アウトレットで期待していた時計の一つが、2012年にリリースされたシリーズ「オクト」。これは2004年に20世紀最高の時計デザイナーと称された「ジェラルド・ジェンタさん(1931〜2011年)」が考案した「八角形」のフォルムを踏襲し、オマージュしたコレクションになります。
 
 
オクトー(octo)」というのは数字の「8」を意味するラテン語。実は10月を意味する英語の「October(オクトーバー)」もラテン語の「8(Octo)」が語源になります。紀元前735年に作られた古代ローマ最初の暦「ロムルス暦」では、農耕を行わない1月と2月が存在しなかったため(つまり3月が年の初め)、現在の10月は「8番目の月」でラテン語のスペルも「October」だったのです。
(※紀元前700年頃に1年12ヶ月になりました)
 
古代ローマの建築や芸術には「八角形」や「円形」が頻繁に取り入れられており、これを古代ローマの象徴として時計のデザインに採用し、ラテン語の「8」を意味する「オクト」と名づけたそうです。実はイタリア語ラテン語から派生して生まれた言語なのでラテン語に近く、「8」は「オット(otto)」と言うのですが、あくまでコンセプトとしてオマージュしているのは古代ローマなので、イタリア語ではなく当時の公用語であるラテン語にこだわっているのだと思われます。
(※西ローマ帝国の滅亡後はラテン語を公用語とする国はなくなり、現在は聖書やバチカン関係以外で使われることはほぼありません。)
 
 
ジェラルド・ジェンタさん」がデザインした「八角形」というとオーディマピゲの「ロイヤルオーク」が有名ですが、あちらはイギリスの軍艦ロイヤルオーク号の船窓をモチーフにしたものであって、コンセプトが全く別物です。
 
 
ブルガリの「オクト」はあくまで古代ローマに着想を得た「八角形」でありラテン語
 
このローマに拠点を置き、あくまで古代ローマに発想源を求めるブランドのコンセプトと一貫性が素晴らしいですよね
 
いくら技術力があってもスイスの時計メーカーにはなかなか真似できませんし、逆に古典に恵まれる日本の時計メーカーにはこの姿勢を少し見習ってほしいです。例えばギリシャ神話の海神にコンセプトを求めている日本の会社もありますが、私達にほとんど縁もない海外の神様をブランディングする前に、私達の町やご先祖・日本の神様をもっと大事にしていただきたいです。見ていて正直痛いですし、日本人として応援する気にもなれないです。「スサノオの神」や「オオワタツミの神」だっていらっしゃるのですから。
 
 
ただ残念ながら今回アウトレットではこの「オクト」に出会えませんでした。店員さんの話によると「オクト」もアウトレットにはなかなか流れてこないそうです。
HPによると税込正規価格は概ね90万円台から。
 
 
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おわり!

アウトレットは基本的には売れ残りが回ってくる所なので、品揃えは決していいとは言えません。人気モデルが回ってくることも稀なので、自分の欲しい時計をピンポイントで探しに行くのは難しいでしょう。
 
ですが実物を眺めて雰囲気を掴んでみるのはアリだと思います。気に入ったものがなければ買わなければいいだけの話ですから。
 
いずれにせよ実際にブルガリのお店に行く前に、自分の注目しているブランドとそのコンセプトぐらいは調べておきましょう。でないと結局どこに注目すべきなのか、その時計の何がすごいのか、が分かりませんからね。
 
 
 
ブルガリのコンセプトは「古代ローマのオマージュ」。ここに注目してブルガリのお店を探索してみて下さい。
 
きっと今までとは違った新たなブルガリの魅力に気づくことができると思いますよ。
 
僕は自分達の住む国や都市の歴史と文化をリスペクトし、そしてそれを追求して差別化を図るこのブルガリのコンセプトとブランディングが好きです。
 
 
それではお元気で。
 
 
 
 
 
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