ブライトリングの腕時計をアウトレットで探してみた!クロノマットとナビタイマーのすすめ!
お正月に御殿場アウトレットに行ったついでに、ブライトリングの店舗に立ち寄ってみました。
 
ブライトリングと言えばスイスの有名な高級時計メーカーですが、おそらくアウトレットで購入できる時計ブランドとしては最もハイクラスな部類になると思われます。
 
ブランドのイメージは「上品でオシャレ」よりかは「重厚感とクロノグラフ」、「空と計器」、「男の時計」。特に計器のような「ナビタイマー」や重厚感のある「クロノマット」が有名ですよね。
 
そしてその独特なデザインや歴史に実用性を越えた不思議な魅力があって、多くの人が夢中になってしまいます。
 
 
今回はそのアウトレットで見かけた「なぜか夢中になるブライトリングの時計」について報告してみたいと思います。
 
 
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ブライトリングについてざっくり解説!

時計の前にまずは「ブライトリング」という会社について簡単に説明しておきますね。
 
ブライトリング」は1884年に「レオン・ブライトリング」が創業したスイスの時計メーカー。創業以来親子三代にわたってクロノグラフ(ストップウォッチ機能のこと)やパイロットウォッチの開発に注力し、航空業界と密接に結びついて発展してきた会社です。
 
1915年に世界最初期となる「専用プッシュボタン付きクロノグラフ腕時計」を開発し、36年にはイギリス空軍へのコックピットウォッチを提供。
 
42年に世界初の航空計算尺クロノグラフ「クロノマット」を制作すると、52年には更に発展させたパイロット向けクロノグラフ「ナビタイマー」を制作しました。
 
これらの時計が世界中のパイロットたちに支持され、「空の時計」という地位を確立していったそうです。
 
どちらも現在のブライトリングを代表するモデルとして販売されているのですが、こんなに古くに誕生していたのですね。
 
 
 
 

なぜかナビタイマーばっかりだった!

 
御殿場アウトレットのブライトリングの店舗は2020年に拡張されたまだ新しいヒルサイドの一角。
 
お正月のアウトレットというのは福袋やセールの関係で信じられないほど混雑するのですが、ブライトリングのような高級ブランドはこのタイミングに乗じて特別セールをやることはほとんどありません。ですので店内は空いていました。
 
ところでブライトリングのお店って他の店舗でも感じるのですが、内装に木をうまーく使っていて雰囲気が落ち着いているのですよね。中で時計眺めながらコーヒー飲みたくなります(笑)。
 
 
 
今回アウトレットで確認できた時計は「クロノマット」と「ナビタイマー」。それからダイバーズウォッチの「スーパーオーシャン」もあったようなのですが、こちらはきちんと確認できませんでした。
 
ちなみに陳列されていた商品のほとんどが「ナビタイマー」。アウトレットは基本的に正規ブティックで売れ残った在庫が並ぶところなのですが、どうやら「ナビタイマー」の日に当たってしまったようです。
 
見てきた時計を簡単に説明をしますね。
 
 
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クロノマット」!

先程「クロノマット」は1942年に誕生したと説明しましたけれど、これがずっと作られ続けていたわけではありません。1983年にイタリア空軍の要請に基づきパイロットウォッチを開発して、これにかつての名作の名前を付けたということのようです。
 
以降モデルチェンジを繰り返し、2004年には「クロノマット・エボリューション」、2009年には「クロノマット44」、2020年には「クロノマットB01」、更に2022年には「クロノマット・オートマチックGMT40」もリリースしています。
 
 
 
 
この「クロノマット」シリーズの最大の特徴が「ライダータブ」と呼ばれるベゼルの上下左右に組み込まれた4つの突起。これには、①回転ベゼルでの時間経過を視認しやすくするため、②パイロットがグローブをはめたままベゼルを回しやすくするため、③風防(表面ガラス)を守るため、などの機能があるそうです。
 
あくまでパイロットウォッチとして開発されたが故の設計、ということですね。実際グローブをはめたままベゼルを回す必要がある人なんてほとんどいないのですが、その圧倒的な存在感と重厚感にみんなが惚れるのですよ。
 
 
 
もう一つ注目しておきたいのがムーブメント。2004年に発売された「クロノマット・エボリューション」まではETA社の汎用ムーブメントを使用していましたが、2009年に発売された「クロノマット44」以降はブライトリングの自社開発ムーブメント「キャリバーB01」を搭載しています。
 
この「キャリバーB01」の特徴は70時間のロングリザーブと高精度・高耐久性・それからメンテナンスの容易性…などなど。非常に評判のいいムーブメントなのですが、一般的に自社開発ムーブメントはコストが重むためかなり高額なります。ですので価格を抑えたいのであれば、旧型のETAムーブメントモデルか、あるいはクロノグラフを搭載しないモデルを選んでみるのもありだと思います。
 
 
 
アウトレットでは最新モデルは出回っておらず、確認できたのは「クロノマットB01」。80万円台の値札が付いていました。
 
HPによると税込正規価格は「クロノマットB01」は概ね110万円台から、クロノグラフを搭載しない「クロノマット・オートマチックGMT40」であれば70万円台から、となっています。
 
 
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ナビタイマー」!

今回アウトレットで最も多く見かけたモデルが「ナビタイマー」。
 
先ほど説明した通り「ナビタイマー」は「クロノマット」を進化発展させる形で1952年に誕生したモデルなのですが、「クロノマット」が間に断絶があるのに対し、「ナビタイマー」は誕生以来(正式には1954年から)継続して作り続けられており、現存する最古のクロノグラフ時計とも言われています。
 
 
この「ナビタイマー」最大の特徴がダイヤル周囲に凄まじい密度で刻まれた数字と目盛り。「航空計算尺(こうくうけいさんじゃく)」と言うのですが、これは外側と内側のメモリの比率が等しくなるように作られており、この数字を組み合わせることで掛け算・割り算が瞬時にできるというものです。パイロットが飛行距離や残りの燃料などを計算するためのもので「フライトコンピューター」とも呼ばれました。
 
時計ではなく計器である」という「ブライトリング」の理念を具現化したような時計なのですが、電卓や電子機器が普及した現在実際にこの「航空計算尺」を頼りに操縦しているパイロットはほぼいません。日常生活の中で使っているという話も聞いたことがないのですが、その歴史的経緯やデザイン性から多くの時計愛好家に根強く愛され続けています。
 
要するにほぼ完全にいらない機能なのですが…これは理屈ではなく「男のロマンの世界」ですよね!僕もこの時計が大好きなんです^^
 
 
現在この「ナビタイマー」にはいくつかのタイプが存在し、初代ナビタイマーを再現した「ヘリテージ」、最新の技術を用いた「ナビタイマーB01」、クロノグラフのない低価格の「エントリーモデル」などがあります。
 
2022年には「ナビタイマー」誕生70年を記念したモデルチェンジがあり、カラーバリエーションも豊富になりました。
 
 
アウトレットに最新モデルはなく、置いてあったのは自社開発ムーブメント「キャリバーB01」を搭載した「ナビタイマー B01」タイプと、クロノグラフのない「オートマチック」タイプ。40万円台から80万円台ほどで販売されていました。やっぱり「自社ムーブメント+クロノグラフ」はアウトレット価格でも高いですね。
 
 
 
 
 

高級時計の証「CHRONOMETER」とは?

もう一つ紹介しておきたいブライトリングの特徴が文字盤に記載された「CHRONOMETER」。「クロノメーター」とは時計の精度を表す規格の1つで、スイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C)の厳しいテストによってムーブメントの精度が一定以上の高さであることを認定するものです。15日間の平均日差が-4秒~+6秒以内(大量生産される安物の機械式時計には1日1分ズレる時計もあります)などのかなり厳しい基準をクリアした時計のみ文字盤に「CHRONOMETER」と記載することを許されます。ロレックスやオメガ・タグホイヤーなどの時計にもよく記載されていますが、逆にそのクラスにならないとなかなか認定されない「高級時計の証」でもあります。機会があったら探してみてください。
ブライトリングの場合精度と品質に強いこだわりがあるようで、すべての時計がこの「クロノメーター」認定を受けているそうです
 
 
 
精度では「電波時計」にどうやっても勝てないくせに、なぜそんなに精度にこだわるんだ?と思われるかもしれませんが、その精度などを少しでも高めた会社が、パティック・フィリップを頂点とする機械式高級時計のヒエラルキーを登っていき、これが時計の単価にほぼ直結してくるのですよ。
 
高級時計とはそういう世界だと思ってください。
 
 
特に近年は、高単価商品を販売する高級ブランドが軒並み業績を伸ばし、薄利多売なファストファッション系が低迷する傾向が続いています。その象徴がLVMH(モエヘネシールイヴィトン)のトップ「ベルナール・アルノーさん」の長者番付世界1位でしょう。
 
だからできれば利幅の大きい高単価商品で勝負したいのですよ。
 
 
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おわり!

ブライトリング・アウトレット御殿場店はまだ新しい店舗なのですが、お店の内装は正規ブティックと似ていて落ち着いたステキな雰囲気でした。
 
趣味の世界に没頭するタイプは、このお店の雰囲気もハマると思います。というか店内でコーヒーが飲みたくなります(笑)。
 
 
今回確認できたモデルは「クロノマット」と「ナビタイマー」の少し古いモデルで、最新の時計には出会えませんでした。ですがこの時計は新旧問わずそのブランド自体にロマンが詰まっていて男心をくすぐられます。特に「航空計算尺」は絶対使わないと分かっているのに、眺めているだけでなぜかムラムラするのですよね(笑)。
 
高級時計ではありますが「重厚で男臭い」といった言葉がよく合います。
 
クロノマット」は「ライダータブ」、「ナビタイマー」は「航空計算尺」、そしてその歴史にも注目してブライトリングの時計お店の雰囲気を楽しんでみましょう。
 
 
それではお元気で。
 
 
 
アウトレットに出店している他の時計屋さんも書いてみましたので、こちらも読んでみてください。おそらくこの中ではブルガリとグランドセイコーがブライトリングに割と近い価格帯になると思います。
 
 
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