アウトレットモールにはコーチが出店しています。
毎年中身がバッグばかりの高額な福袋を販売することで有名ですが、人気も値引き率も高いのが特徴です。
アウトレットでは5万円と8万円の福袋を販売することが多いですが、今回はその福袋の中身と街の人の評判、レビューまとめてみたいと思います。
まずはその前にコーチの会社の特徴と戦略について簡単に確認してみましょう。
コーチの歴史と戦略
コーチは1941年にニューヨークのマンハッタンで創業された高級皮革製品メーカーです。
もともと野球グラブやカバンなどを生産する小規模な企業でしたが、1985年にサラリー社に買収されたことをきっかけに世界的な総合ファッションメーカーへと路線転換を行いました。
日本は1988年に進出し、若い女性のちょっといいバッグとしての地位を獲得。
2001年には日本を中心にコーチのシグネチャーラインを発表し、高級ブランドコーチのイメージと知名度を大きくあげました。
コーチのバッグはファッション性と実用性を備えているだけでなく、丈夫で耐久性にも定評があり、ブランドイメージが非常にいいのが特徴です。
そして他の高級ブランドと決定的に違うのが顧客層の広さ。
実はコーチのアウトレットでは「アウトレット専用商品」というものを販売しています。
これは最初からアウトレットで販売する為に、通常のプロパー品よりもコストやデザインを下げて製造したものになります。
「アウトレット専用商品」の定価はプロパー品と同じ水準の価格を設定していますが、その定価で販売される事は決してなく、常に値引き後の価格で販売される商品になります。
正規店において高級品を販売する一方で、アウトレットにおいて廉価の「アウトレット専用商品」を販売することにより、富裕層から中低所得者層まで幅広い顧客を獲得しています。
現在アジアを中心に経済的に余裕のある層が爆発的に増えています。
「アウトレット専用商品」の販売はやりすぎるとブランド価値が崩れてしまうリスクがありますが、そのリスクを取ってでもこれらの層を積極的に取り込んでいく戦略をとっているようです。
この幅広い層にブランド浸透させる戦略が非常にうまくいっているようで、2017年時点では世界のアパレル企業の第15位の売り上げを誇るまでに成長しました。
今後もさらに成長する勢いです。
コーチの福袋の特徴
アウトレットのコーチでは毎年よく5万円と8万円の福袋を販売します。
基本的に中身はバッグと革小物のみ。
しかしその福袋の内容や用意する数は年によって大きく変動するようです。
御殿場のアウトレットでは
2016年の8万円の福袋はメンズはたったの十数個で、中身は
50万円相当のものが入っていました。
午前8時ごろまでには並んでおかないと入手は難しかったようです。
ところが2017年の8万円福袋はメンズだけで百数十個、中身の総額は35万円相当までダウンしました。この年は洋服の福袋も販売したそうです。
年によってばらつきが大きいですね。
2018年は2017年度様5万円と8万円の福袋を多数用意したようですが、洋服はなしでバッグのみ。中身の総額は5万円で25万円相当で、8万円で35万円相当。このあたりは前年と同じ。
ただ、人気はイマイチで元旦初日は売れ残ったそうです。
もう一つ注意しておきたいことが、コーチの中身の推定総額というのは、基本的に「アウトレット専用商品」の値引き前の価格だと言うこと。
すでに述べたようにコーチの「アウトレット専用商品」には絶対にその価格で売られることのない「定価」が設定されています。
そしてアウトレットでは常に50〜65%引きで販売されています。
現在市場に出回っているコーチの製品の9割が「アウトレット専用商品」と言われており、福袋の中身も基本的に「アウトレット専用商品」になるようです。
25万円、35万円相当といっても実質の総額はその半分以下と考えてもいいかもしれません。
ただ「アウトレット専用商品」といっても、一般の人にはなかなか見分けがつかず、そこら辺の安物と比べれば作りはしっかりしているようです。
何よりもコーチブランドの信頼とステータスを考えれば、このお値段でこれだけのバッグが手に入るのであればコスパ高いと思います。
それほど神経質になる必要もないと思います。
コーチの福袋の中身
最近のコーチのアウトレットでは、元旦の早朝に福袋の行列に並んでいるとこんなチラシを見せてくれることがあります。
「福袋の中身は大体こんなものが入ってますよ」といったことを事前に教えてくれるわけですね。
2018年のアウトレットのコーチの福袋中身はこのようになっていたようです。
メンズ5万円の中身
メンズ8万円の中身
メンズは5万円で5点、8万円で7点。
レディース5万円の中身
レディース8万円の中身
レディースは5万円で6点、8万円で8点だそうです。
街の人の評判、レビューをまとめてみた。
レビューの様子は概ね良好。
でも必ずしも良いレビューばかりでもないもよう。
ボールとか入れられてもコーチのボールで野球とかできるの…?しかもこの色…
以前野球のグローブが入っていたという話も聞いたことありますけど、ブランド物のグローブで野球やってる人を見たことないです…
2018年はややハズレかもしれません。
まとめ
コーチは世界的な優良企業。
福袋の中身はバッグばかり。
アウトレット専用商品は定価で売られることのない商品。
中身の推定総額は額面通り受け取れないが、コスパは悪くない。
コーチの福袋は年によって当たり外れの変動が大きいみたい。
2016年の中身は充実していたが、2017年と2018年はイマイチとの評価もある。
8万円というのは2018年の御殿場アウトレットでは7番目に高額な福袋になりました。
※2018年12月29日追記※
2019年版を作成しました。2019年のコーチ福袋も最高8万円で、第6位となりました。
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