IWC(アイダブリュシー)は、1868年にアメリカ生まれの時計職人「フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ」が、スイスのシャフハウゼンに設立したスイスの時計メーカー。
もともとは「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」というブランド名でしたが、この頭文字を並べた「IWC(アイダブリュシー)」が現在のブランド名となっています。
スイスの伝統的技術とアメリカの機械自動化の融合により頭角を表すと、20世紀初頭にはスイスを代表する時計会社へと成長しました。
シャフハウゼンがドイツ国境に近いこともあり、ドイツの影響を大きく受けたクラシカルなデザインが、ブランドの特徴となっています。
1936年の「パイロットウォッチ」に始まり、39年の「ポルトギーゼ」、55年の「インヂュニア」、67年の「アクアタイマー」、70年の「ダヴィンチ」、84年の「ポートフィノ」、といった名作を世に送り続けてきました。
この6つが、現在のIWCの代表的なラインナップとなっています。
今回は、最も歴史の古い「パイロットウォッチ」の新作から、コスパが高く注目度も高いモデルを3つご紹介します。
目次
パイロットウォッチとは
「パイロットウォッチ」とは、パイロットにとって役立つ機能を備えたプロフェッショナル仕様の時計のこと。高い視認性や航空計算尺などが代表的な特徴になります。IWCにおいては、1936年に英国軍向けに開発した「パイロットウォッチ」が始まりになります。他のモデルとの差別化を図るために、文字盤に三角形のマークを用いたことが「マークシリーズ」の始まりとされており、英国軍の軍用時計であることを表しました。「マーク」がつけられるのは、48年の「マーク11」からであり、「マーク1」などは他の軍用機器に使われていたようです。その後長い間動きはありませんでしたが、94年に一般向けに「マーク12」を発売すると、99年「マーク15(13,14はなし)」、2006年「マーク16」、12年「マーク17」、16年には「マーク18」と、相次いで新作をリリースしました。
この「マークシリーズ」の特徴は、シンプルでクラシカルなデザイン、高い視認性と堅牢性、そしてお手頃な価格。実質剛健な作りでコストパフォーマンスが高く、市場価格は新作で40万円台から、過去モデルでは30万円台から、となっています。
IWCパイロットウォッチは、有名人にも人気があります。海外では、プーチン大統領、英国人俳優デーブ・パテールさん、国内では、麒麟の川島明さん、綾野剛さん(ドラマ内)、などが愛用されたことが知られています。
1 パイロットウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア「IW387903」
「IW387903」は、2019年の新作。タフで信頼度の高い自社ムーブメント69000系キャリバー(Cal.69380)を搭載した、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)モデル。パワーリザーブ46時間の自動巻き(着用しているだけで自動的にゼンマイを巻き上げるタイプ)になります。税抜正規価格729,000円で、市場価格は60万円台から。こちらのモデルは、同じムーブメントを搭載した同社の他のモデルよりも安く設定されており、お買い得となっています。
2 パイロットウォッチ・マーク18・プティフランス「IW327004」
「IW327004」は、2016年発売モデル。ムーブメントは、パワーリザーブ42時間のキャリバー30110(自動巻き)。ケースは40mmで、防水性能は60m。市場価格は、新品で40万円台からで、中古では30万円台から。クロノグラフも搭載せず、メタルバンドも採用していないため、非常にお買い得な価格となっています。初めてIWC を購入される方にもオススメです。
3 パイロットウォッチ・マーク18・トップガン・ミラマー「IW 324702」