究極の複雑時計!IWCの最高峰ポルトギーゼのススメ!

IWC(アイダブリュシー)は、1868年にアメリカ生まれの時計職人「フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ」が、スイスのシャフハウゼンに設立したスイスの時計メーカー。

創業当初から、アメリカの近代的エンジニアリング(工学)とスイスの優れたクラフトマンシップ(職人芸)を融合し、高品質な時計を効率的に生産する戦略をとりました。

非常に優れた懐中時計を量産し、20世紀初頭にはスイスを代表する時計会社へと成長します。

1930年代には本格的な腕時計の生産に乗りだし、現在にも繋がる名作を次々と生み出しました。

1936年「パイロットウォッチ」
39年「ポルトギーゼ
55年「インヂュニア」
67年「アクアタイマー」
70年「ダヴィンチ」
84年「ポートフィノ」

これらが、現在のIWCの主なラインナップとなっています。

「ポルトギーゼ」がIWCの定番となるのは1990年代以降になりますが、洗練されたデザインと知性的な雰囲気が支持され、現在非常に人気の高いシリーズとなっています。

今回は、この「ポルトギーゼ」から、成功者のみが持つことを許される、三大複雑機構を搭載した超高額時計をご紹介します。

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ポルトギーゼとは

ポルトギーゼ」の誕生は、2人のポルトガル人から「高精度な大型腕時計」の注文を受けたことが始まりになります。これを受けたIWC技術者たちは、高精度の懐中時計用ムーブメントを腕時計に搭載することで実現。1939年IWCは、この2人のポルトガル人に因んで「ポルトギーゼ」と名付けて発表しました。しかし実は1980年代までは僅かしか作られず、量産化されたのは1993年の「IWC誕生125周年記念モデル」から。これは当時まだ、41mmの大型ケースが主流ではなかったことが影響しているようです。
「ポルトギーゼ」の主な特徴は、大型のケースとキャリバーに、シンプルなアラビア数字とスリムなリーフ針、そしてレイルウェイ分目盛り。針とインデックスを、金、シルバー、青などに統一することが多いのも特徴です。
時計には、ミニッツ・リピーター、トゥールビヨン、パーペチュアル・カレンダー、といった「三大複雑機構」と呼ばれる特殊な機能が存在します。「ポルトギーゼ」にはこれら三大複雑機構を採用したモデルがラインナップされていますが、これらを搭載すると桁が一つ跳ね上がります。IWCのHPによると税込正規価格は、三大複雑機構未搭載モデルで80万円~300万円程、搭載モデルでは300万円~3,000万円程にまで上ります。ここでは成功者の証ともされる「三大複雑機構」を搭載を搭載した超高額時計をご紹介します。

 

1  ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー「IW503302」

IW503302」は、日付、曜日、月、4桁西暦に加え、ムーンフェイズまで表示する「パーペチュアル(永久)・カレンダー」を備えた「ポルトギーゼ」。「ムーンフェイズ」とは月の満ち欠けを文字盤上に表示する機能のこと。「パーペチュアル・カレンダー」とは、閏年でも調整不要なカレンダー機能のことで、時計の三大複雑機構の一つとされています。更にパワーリザーブ168時間という、超ロングリザーブを備えた渾身の自社ムーブメント「キャリバー52610」を搭載(自動巻き)。時計を外しても約1週間動き続けるスーパームーブメントになります。インダイヤルが多いですが、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)はありません。ケースは直径44mmで、厚さは14.9mm。複雑機構なため大型となっています。ケース素材には18Kレッドゴールドを採用しており、税込正規価格は4,345,000円。IWCの技術を結集した究極のカレンダーを搭載した時計になります。

2  ポルトギーゼ・トゥールビヨン・ミステール・レトログラード「IW504601」

IW504601」は、「トゥールビヨン」を搭載した「ポルトギーゼ」。「トゥールビヨン」とはフランス語で「渦」の意味で、機械式時計の内部構造を回転させることで姿勢差を補正し、精度を向上させる機構のこと。時計の三大複雑機構の一つであり、高級時計の代名詞にもなっています。12時に配置された「トゥールビヨン」は、キャリッジが浮いているように見える難易度の高い「フライング・トゥールビヨン」。カレンダーは、弧を描くように31日まで配置する「レトログラード日付表示」を採用。ムーブメントは、こちらも168時間の超ロングリザーブを誇る渾身の自社ムーブメント「キャリバー51900」。3時のインダイヤルは、このパワーリザーブの残高を表示する「パワーリザーブ・インジケーター」になります。ケース素材にはプラチナを採用し、税込正規価格は14,190,000円。素材も中身も最高のものを使用した、全ての時計愛好家を魅了する究極の時計になります。

3  ポルトギーゼ・ミニッツ・リピーター「IW544907」

IW544907」は「ミニッツ・リピーター」を搭載した「ポルトギーゼ」。「ミニッツリピーター」とは時刻を鐘の音で知らせる機構のこと。こちらも時計の三大複雑機構の一つで、高級時計の代名詞となっています。6時のインダイヤルはスモールセコンド秒針。ムーブメントはパワーリザーブ46時間の自社ムーブメント「キャリバー98950」。「手巻き式」になります。ケース素材には18Kレッドゴールドを採用し、税込正規価格は9,927,500円。こちらもなかなかお目にはかかれません。時計愛好家ならば一度は手にしてみたい夢の機能です。

 

4  ポルトギーゼ・グランド・コンプリケーション「IW377401」

IW377401」は、プラチナケースモデルの「ポルトギーゼ・グランド・コンプリケーション」。日付、曜日、月、4桁西暦、ムーンフェイズまで表示する「パーペチュアル(永久)・カレンダー」に加え、「ミニッツ・リピーター」とクロノグラフまで詰め込まれたIWC最高峰の時計。複雑機構を多数搭載しているため、ケースサイズは直径45mm、厚さ16.5mm、とかなり大型になっています。税込正規価格は29,991,000円。IWC「ポルトギーゼ」の中では最高額の部類となります。本物の成功者のみが持つことを許される究極の一本です。

 

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