IWC(アイダブリュシー)は、アメリカ生まれの時計職人「フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ」によって、1868年にスイス・シャフハウゼンに設立された時計メーカー。
アメリカの機械自動化とスイスの伝統技術の融合により、高品質時計の量産体制を築き、スイスを代表する時計会社になりました。
1930年代に本格的に腕時計の生産を始めると、数々の名作を世に残します。
1936年「パイロットウォッチ」
1939年「ポルトギーゼ」
1955年「インジュニア」
1967年「アクアタイマー」
1969年「ダ・ヴィンチ」
1984年「ポートフィノ」
1969年にクォーツモデルとして誕生した「ダ・ヴィンチ」は、85年にパーペチュアルカレンダー搭載モデルとしてリニューアルし、大成功を収めます。
「ダ・ヴィンチ」が登場したのは割と最近になりますが、現在に至るまでに大きく変容しました。
この「ダ・ヴィンチ」の新作から、成功者によく似合うオススメなモデルをご紹介します。
目次
ダ・ヴィンチとは
「ダ・ヴィンチ」とはルネサンスの巨匠「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のこと。画家、彫刻家、建築家、エンジニアとしてルネサンス最高の才能を発揮した万能の天才の名を冠することで、「美とテクノロジーの高次元での共存」を表現しているそうです。1969年にクォーツモデルとして誕生した「ダ・ヴィンチ」は、1985年「パーペチュアル・(永久)カレンダー」を搭載した高級ラインとしてリニューアルされました。「パーペチュアル・カレンダー」とは、閏年ですら調整不要の半永久的に継続するカレンダーのことで、「時計三大複雑機構」に数えられます。「三大複雑機構」には、「パーペチュアル・カレンダー」の他に、「トゥールビヨン」と「ミニッツ・リピーター」があり、そのうち一つでも搭載すると一気に値段が跳ね上がります。ところがIWCは、「パーペチュアル・カレンダー」搭載モデルを、当時では破格の200万円で販売し業界に激震をもたらしました。
その後の「ダ・ヴィンチ」は、時代の流れと共に変容していくことになります。「ダ・ヴィンチ」人気に陰りが見えた2000年からは、レディース・モデル「リトル・ダ・ヴィンチ」や希少価値の高い限定モデルをリリース。スポーツウォッチのニーズが高まった2007年からは、クロノグラフを搭載したスポーツウォッチ・モデルを販売。高性能自社ムーブメント「89系キャリバー」を、丸と四角の中間的な「トノー(樽)型ケース」に搭載し、デザインの刷新を図りました。しかし2017年、フルモデルチェンジを行い元の丸型ケースに変更。IWC本来のクラシカルで高級感を追求したラインへと回帰することになります。このように時代と共に大きく変容したことが「ダ・ヴィンチ」の特徴になります。
「ダ・ヴィンチ」は有名人の愛用者もいらっしゃいます。キット・ハリントンさん、トゥバ・ビュユクウストゥンさん、ニコール・ワーンさん、テイラー・シリングさん、などが愛用されたことが知られています。
1 ダ・ヴィンチ・オートマチック「IW356601」
税込正規価格は649,000円で、市場価格は40万円台から。クロノグラフや「パーペチュアル・カレンダー」といった複雑機構を搭載せず、高性能自社ムーブメントでもないため、新作ではありますが、手頃な値段となっています。バンドをステンレスに変えると、定価ベースで10万円程高くなります。IWC新作の中ではかなり安価な部類になりますので、予算を抑えたい方にオススメです。
2 ダ・ヴィンチ・クロノグラフ・ローレウス・スポーツ・フォー・グッド「IW393402」
税込正規価格は1,567,500円で、市場価格は100万円台から。上のモデルとの大きな違いは、クロノグラフとムーブメントになりますが、正規価格で90万円も高くなります。高性能自社ムーブメントを搭載すると、それだけでかなり高額になります。ムーブメントにこだわらないのであれば、上の「IW356601」も検討してみてください。
3 ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ「IW392101」
ケース素材には18Kレッドゴールドを採用し、税込正規価格は4,994,000円(市場価格は300万円台から)。究極のカレンダーを搭載した成功者のための時計になります。
なお、同じ機能を搭載したステンレスケース・モデルは3,718,000円、プラチナケース・モデルは6,853,000円となっています。「ポルトギーゼ」からも三大複雑機構搭載モデルが販売されており、クロノグラフのない「パーペチュアル・カレンダー」搭載モデルが、正規価格4,345,000円となっています。こちらは168時間という超ロングリザーブを持つ自社ムーブメントを搭載しています。